トワイライトに水没

あなたの夢がだいすき

【そらまふ】After the Rain WINTER TOUR 2017 ~X'mas in toy box~に行ってきました

 

歌い手とは何ぞや?

 

私が長年心の奥底で温めていた疑問である。小学校高学年でボーカロイドにハマり、人柱アリスやワールドイズマイン、悪ノ召使などに盲目的にハマり、無事イキり陰キャ厨二病ヲタクへと成長した私は、当然ながらその「歌い手」という存在については認識していました。しかしそのときの彼らの印象は、「ボカロのカバーをインターネットで公開している素人歌手」であり、それ以上でもそれ以下でも無かった。ざっくり言うと興味がなかった。

だがしかし。昨今の歌い手人気はヤバい。

武道館や横アリなどの大きな会場でライブを開催すれば満員御礼、人気の歌い手のツイッターフォロワー数は100万人を優に超えており、田中将大阪神タイガース(タイガースフォロワー多っ)と肩を並べている。

ぼくの神推しの大天才超絶かわいい渋谷凪咲ちゃんですらまだ35万人なのに……。この世界はおかしい……。(私情を挟むな)

 

nemutaiyo.hatenablog.com

 

なぜインターネット素人歌手の歌い手がここまで人気なのか???

私には全く理解できなかった。しかし何のゆえんか、今回妹の熱烈なプッシュにより、まふまふさん(なんだその腑抜けた名前は……)とそらるさん(なぜインターネットの民はひらがなが好きなのか?)によるユニット、「After the Rain」の冬ツアーに行くことになった。

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そして12月23日、クリスマスムード真っただ中の三宮を通り過ぎ、我々は神戸の奥地(神戸ワールド記念ホール)へ向かったのだった……。

以下はそこで感じた雑多な感想レポです。

 

12時半ごろ、グッズ売り場へ着く。若い女の子がまぁ多い。ジャニーズの現場にいるお揃いのカラフルなつなぎを着た子や、女子ドルの現場にいる禿げたおじさんはいない。ほとんどが地味で化粧っ気のない中高生くらいの女の子だった。

で、まず感動したのは、グッズ購入数記入シートなるものがあること!

シートには全グッズの名称が並び、その名称の横にそれぞれ購入数を書く枠があります。ジャニショと同じシステムですね。分からない人は何となくでいいです。

20分くらい並びつつシートに記入し(ペンもシートと一緒に貸してくれました。優しくて好きになる)、正規のグッズ列(テントの前に並ぶやつ)へとお兄さんに案内される。事前に記入されたシートを基にスタッフが購入するグッズを揃えていくので、非常に購入がスムーズ。いちいちお姉さんの前で買いたいものを言う必要がないわけですね。お会計もアイパッドを使用していて、画面で購入数、金額を確認できるのでめちゃくちゃ見やすい。

このシステムってもう一般的なんですかね?ジャニーズのライブに2017年の9月に行ったっきりなのでもうわかんないです。あとスタッフが全員サンタ帽つけてるのが可愛くて良かった。

妹の初歩的ミスにより開場一時間前に着いてしまったりもして、クソ寒い中無意味に待ちましたが、ここでもスタッフさんがサンタ帽をかぶってちょっと面白いアナウンスをしてくれたりして良かったです。ちなみに席は後方のアリーナでした。

 

さてここからライブ本編についての感想です!

※ライブについてのネタバレが含まれています。

 

まずオープニングから中盤までの流れが神。

クリスマスイブイブの記憶なんてすでに失われ欠けているのですが、「絶対よい子のエトセトラ」→「すーぱーぬこになりたい」の会場のブチ上がり方がやばかったことは確かに覚えている。むしろ私はここがクライマックスだと思っています(え?)

ていうか「すーぱーぬこになりたい」は紛れもない神曲

「神」曲なんてもはや使い古されてしまった言葉ですが、私は「すーぱーぬこになりたい」にこそ、この時代遅れでダサい、まさしくインターネットの象徴のような言葉を使いたい。

「すーぱーぬこになりたい」は「神」

「にゃんこには関係がニャイ!」というアホみたいな台詞で幕を開け(最高)、早口言葉のような内容スカスカの口上が続く(最高)、最高にアホな歌です(最高)。

あ~見える、私には見える、「この歌好きすぎて覚えちゃったんだよねw」と言いつつクラスメイトの前でボソボソとまふまふさんを真似た高音ボイス(可愛くない)で「コンニチハオヒルノニュースヲオツタエシマス……」と高速で唱えるイキり陰キャ厨二病ヲタクの姿が……(私じゃん)

しかしこの歌の真骨頂はそんなヲタクの血をざわざわさせる口上ではない、この後に待ち受けている世界一楽しいC&Rにある。

\にーぼし!にぼしにーぼし!はいはい!/

\にーぼし!にぼし!こくさんこくさん!/

\にーぼし!にぼしにーぼし!はいはい!/

\おこたのなかからぬこぱんち!/

 

最高……。

 

ここほんとに楽しすぎて脳汁ドバドバ出る……。

 

このあとの、「♪ぬーこーになーりたいなー\なりたーい!/」「♪世のーしせんをーひーとりじめーにしてー\うにゃにゃにゃにゃー!/」もそれこそアホみたいに楽しい。

あのときの俺たちヲタク共の一体感はやばかった……。俺、みんなでそろえた\にーぼし!/の叫び声、一生忘れねぇかんな……。

この高揚から一転、バラードがけっこう長く続いたのはちょっと中だるみしたかな~と個人的には思います。いやまあライブは全編ブチ上がる必要はないので別にいいんですけどね。アイドルのステージと違ってダンスパフォーマンスがないから少し暇でした笑

 

モニターで公式PVが流れるのは初見にとっては面白いな~とも思ったけど(暇つぶしにもなった)、何回も見ているファンの人にとってはどうなのだろう?ライブでは顔出しOKなら、ちょっとくらいモニターに歌う姿を写してくれても良いんじゃないかな~なんて思ったりして……ワハハ あと歌詞も写してほしかったな~。

 

あと感動したのは「桜花ニ月夜ト袖シグレ」でみんなのペンライトがピンク色になったこと。嵐のペンラ制御ではじめて思いましたが、観客全員のペンラの色が揃うのってとっても綺麗ですよね~。まふまふさんの「とっても綺麗ですー!ありがとうー!」という言葉を覚えています。お礼言ってもらえてうれし~。

 

ユーチューブできいて、途端に好きになった「彗星列車のベルが鳴る」「セカイシックに少年少女」も歌ってくれました。この歌をアンコール付近で歌われるとやばいな~。胸にこみあがってくる切なさでえづきそうになる。

「世界中の星を集めても霞んでしまうくらい君は綺麗だ」「ソーダの海と氷の実とフォレノワール」なんて歌詞、こじらせた中高生(昔の私じゃん……)は絶対好きなやつじゃん~~~!!!フォレノワールって何~!?

アフターザレインの曲はどれも深読みさせるような詩的な歌詞とサビに向けて加速するバカ高い音の連なりから出来ていて、ボカロで育てられた私の心の奥深くに眠る、今やAKBとジャニーズによってどっぷり砂糖漬けにされてしまった層よりも深く沈んだ箇所に、グサグサと刺さりまくりました。

あぁ~そうだ、私が思春期を捧げたのはこういう「陰」のものだった、と懐かしくもあり辛くもなりました。なぜ辛くなったかというと私の思春期は踏みにじって千切って投げ捨てて燃やして飲み込んで無かったことにしたいレベルの黒歴史だからです。

おそらくここにいる若い女の子たちも、(かつて私がそうだったように)アフターザレインに思春期のすべてを捧げていて、だからこそこの子たちはこうやってペンライトを振るし、彼らの名前を叫ぶんですよね。中高生のときに好きなものってきっと一生好きで、だから今この一瞬一瞬がここにいる少女たちの永遠の宝物になるんだなぁ~と感慨深いものがありました。

今でもユーチューブでそらまふの歌を聞くと、少女たちの凄まじい熱狂の中に自分の身を置けたことへの尊さ、前の席にいた女の子が懸命にペンライトを振り続けるけなげさを思い出して目頭が熱くなるもんな……。まぁ実際曲中に感極まって泣いたんですけど……。キモヲタでごめんな……。

 

で、歌い手って結局なんだ?って話なんですけど、彼らって陰キャ中高生の救世主では?という結論に至りました(えっ?)

 

スクールカースト上位の陽キャ女子がジャニーズや3代目やK-POPのアイドルたちに興奮して「キャ~~〇〇くんカッコイ~~!!!」って騒いでるのを「フン……」って気取って見ているしかないのは、ジャニーズたちが歌うのは恋や愛の(言っちゃなんだが)明るく幸せな歌で、それじゃあ閉じられた世界の中でじめじめと生きている(というかほぼ死んでいる)陰キャには響かないんですよね。だってヲタクってジャニーズを下に見て蔑んでいる人多いでしょう(偏見)

 

だって僕はインターネットでグロ画像を見たり自殺方法を検索したりしてしまう人と違う変な人間だし……。サイコパス診断やると絶対サイコパスって結果が出ちゃうし……。よく描くイラストはリスカしている女の子だし……。

 

そんなこじらせた厨二病の彼女たちが欲してるのは死や血や裏切りや呪いの歌であり、そしてそれは決してリア充向けのアイドル、アーティストが歌える代物ではない。だからこそ、暗黒(と、ここで眼帯の下の左目が疼く)が歌えるボカロや歌い手には一定数の信者がいるんです、たぶん。

髪も染めたことのないような黒髪が並ぶ熱狂の中、「死にたい」「生きたい」と過激でド暗い歌を歌う二人の姿は正しく陽に染まれない少女たちの救世主なんですよね。「かわいい~!」という歓声を浴びても平然としていたり、仕草一つでファンの山を動かす統率力は確かに私が普段目にするアイドルそのものでしたが、彼らはただのアイドルには歌えない歌を歌う。そりゃ~~人気が出ますよね。俺もあと五歳若かったら信者になっていた。

一昔前の歌い手って別にここまでキャーキャー言われる存在じゃなかったよな~と思う。インターネットが普及し、ボカロ、二次元、ヲタクというものへの認識が変化したおかげで、若くて顔がかっこいい歌い手が誕生し、それを追いかけるファンも誕生したんだろうか?分からんけど……。インターネットの中でしか生きていなかった歌い手が、いまや実写で、MVなんかも作り、コンサート会場で生で歌うんだからすごい世界だ……。

 

そんでもって、歌い手とは何ぞや?というテーマからは逸れますが、そらるさんの笑った顔がそこはかとなく従妹のミカちゃんに似ていました。話逸れすぎ。

ていうかそらるさんって絶対二宮和也と中丸雄一と五関晃一のハイブリッドでしょ。

「明日(12月24日)予定ある人~?」という質問に対し挙がった手が少なかったのを受けて、「やっぱりって感じ(笑)」って返すそらるさん敵作りすぎてて笑うし、「俺失礼なこと言いまくるけど、まぁ別にいいでしょ?」っていう不遜で人を舐めまくりな態度を終始とっていてとても良かったです。写真撮影のときの「はい、そ~ら~る!」の掛け声に対して「(俺の人生の)汚点だな……」って呟いてたのも面白かった。

抑揚のない無感情の声色(五関晃一)で切り口の鋭いコメント(二宮和也)と共にヲタクを切り捨てる(中丸雄一)そらるさん、悔しいけどめちゃくちゃ好きだ……。

まふまふさんは自分がなぜ中高生の女のヲタクにウケているのかを理解していて、それを的確に演じられているのがすごいと思った。ようはあざとかった。でも、あざとくて可愛い男の人って中高生の女のヲタクは好きじゃん。そういうことです。

 

はい、これで書きたかったことはだいたい書けたような気がします。

あっ!ライブの終盤で背中合わせになって歌うそらまふすごくエモかった!!

やっぱり二人組みのユニットって良いな~!と感じました。俺も組みたい。いま見てるお前、一緒に組まないか?

 

さて、ここからは私信です。

妹よ~~。ライブ誘ってくれてありがとう~。これ以上趣味を増やすのは絶対的にヤバいのでハマることはきっとありませんが(ハマらないように努力をしますが)、長年の謎であった歌い手について生で触れて考えることができて良かったです。今度はチーム8のライブに一緒に行きましょう。雪国から出てきてください。

 

さ~て戦乱カグラをやって寝よ~っと。

 

 

(おわり)

 

 

*1:左:まふまふさん、右:そらるさん まふまふさんのツイッターから引用しました。うーん、水彩絵の具風にザシュッ!と加工された口元には一体何のメッセージが込められているのか?